# 日本の古紙回収状況について

日本の古紙回収率は先進国のなかでもかなり高く、すでに2011年には77.9%にも及んでいます。また古紙の利用率は同年で63%であり、双方の数字ともさらに回収率・利用率を上げる努力が行われている状況です。ちょっと前までは新聞の古紙からトイレットペーパーが作られるぐらいの漠然としたイメージしかありませんでしたが、最近では自治体における分別化がかなり浸透したおかげで、材料別のリサイクル製品もかなり拡大してきている状況です。まず段ボールですが、これは一番段ボールに再度リサイクルされる率が高いそうです。雑誌はおもに段ボールや絵本などに再利用されるようで、新聞はサイド新聞紙や週刊誌、ならびにプリンだーなどの印刷用紙として再利用される率が高まっています。意外なのは紙パックでこれがトイレットペーパーやティッシュペーパーの主原料としてもっとも多くなっているそうです。

そのほかにもワックス加工紙、合成紙、写真材料、防水加工紙などに使われるほか、粘着テープやワッペン、ファイルの留め金、発泡スチロール、プラスチック製品、布製品などへと多角的に展開が始まっている状況です。しかし、古紙には独特の特徴があり、それを克服していかなくては、更なる利用率の向上にはつながりません。古紙回収は発生場所、発生量、品質が一定ではない発生物です。古紙を資源という視点でみると、供給・品質の面で生産物である木材パルプと比較しますとまだまだ安定性にかける部分があり、資源として扱うにはつぎのような三つの要件を満たしていく必要いく必要があります。まず一つ目としては、古紙回収がまとまった量になることです。二つ目はまとめた古紙の品質が一定に保たれることです。さらにこうしてまとめた古紙が継続的に排出されることも重要です。こうした要件がととのえば、古紙回収の結果としてレベルの高い再利用が安定的に行われることになると考えられます。さらにもうひとつ大きな課題は、家庭のリサイクルからオフィスにおけるリサイクルへとその領域を拡大させていくことにあります。企業内ではリスク管理や秘匿の遵守などから紙の裁断や完全な溶融による廃棄などが進みつつありますが、かならずしもリサイクルは出来ていない部分が残されています。

これを安定的資源として利用できるようにしていくことが次の日本における古紙のリサイクルのさらなる高度利用への可否につながるものと思われます。